国連は、1925年の行列力学の創設から100年目に当たる2025年を、ユネスコの「国際量子科学技術年」と宣言しました。これを契機に、日本物理学会による「量子フェス」など、日本でも様々な催しが開催されました。今回の日仏科学講座では、量子というミクロの世界の物理学について、様々な角度から紹介します。パソコンやスマホなど身近な機器への量子の応用、レーザーを用いた実験、フランスにおける量子論の歴史、量子と芸術(音楽)との関係について、各分野の専門家が分かり易く解説します。
プログラム
13:00 開会挨拶 小島智恵子
13:05 小島智恵子「フランスにおける量子論の歴史」
14:00 立川真樹「光の力で原子を操る——レーザー、原子時計、モネのお話し」
15:00 休憩
15:15 寺崎一郎「暮らしの中の量子」
16:15 橋本幸士「量子と芸術」
17:15 休憩
17:30 総合討論と意見交換
18:00 終了
講師プロフィール

小島智恵子
日本大学商学部特任教授。日本大学大学院理工学研究科物理学専攻博士後期課程修了、理学博士。フランス政府給費留学生としてFondation Louis de Broglie (France, Paris)にて研究後、1999年から日本大学商学部にて教鞭をとり、専任講師、准教授、教授を経て2025年より現職 専門は現代物理学史、フランスにおける量子論の歴史と原子力開発を中心に研究している。

立川真樹
明治大学理工学部物理学科教授。理学博士。専門は量子エレクトロニクス、レーザー分光学。1987年-1997年 東京大学理学部物理学科助手。1994年-1997年 NIST客員研究員。1997年より明治大学にて教鞭をとる。 一言:大学で仏語を学び、初めての海外旅行はパリでした。以前の愛車はプジョー306。何となくフランスには愛着を感じています。

寺崎一郎
名古屋大学大学院理学研究科教授。1990年東京大学大学院博士課程中退、同年東京大学工学部助手。1993年超電導工学研究所、1997年早稲田大学を経て2010年より現職。専門は新物質の設計と新物性の開拓。新しくて面白い物質の研究。特に、廃熱から発電するセラミックスの研究。

橋本幸士
京都大学大学院理学研究科 教授。理論物理学者。2000年京都大学大学院理学研究科修了、理学博士。2012年大阪大学教授などを経て、2021年より現職。専門は理論物理学、素粒子論、量子重力理論、超弦理論。学習物理学領域代表。サイエンスとアートをつなぐ活動、映画の科学監修、音楽とのコラボレーションなど、多方面で活躍。物理学の未来を拓く活動を続けている。

