日仏文化講演シリーズ第400回
ヨラム・ロン監督が20世紀フランス哲学の巨人エマニュエル・レヴィナスについて制作したドキュメンタリー映画『不在の神:他者のヒューマニズム』を上映した後、レヴィナスの専門家である渡名喜庸哲氏に、作品の見所、レヴィナスの思想についての解説をいただきます。本作は、世俗と宗教、ユダヤ人とイスラム教徒、貧しい者と富む者とが葛藤状態で共存する2012年のイスラエルの状況の映像と併置する形で、レヴィナスの倫理思想に迫る作品です。現在のイスラエルをめぐる問題を考えるにも示唆に富むでしょう。
講師プロフィール
渡名喜庸哲
立教大学教授。フランス哲学、社会思想史専攻。パリ第7大学博士課程修了。エマニュエル・レヴィナス、ジャン・リュック・ナンシーをはじめとする現代フランス哲学について幅広く研究・紹介を行っている。主な著書に『レヴィナスの企て 『全体性と無限』と「人間」の多層性』(勁草書房、2021)、『現代フランス哲学』(ちくま新書、2023)、『レヴィナス 顔の向こうに』( 青土社、2024)、『レヴィナスのユダヤ性』勁草書房、2025)。

