本イベントは、作品上映と講演で構成されています。
『幸福の設計』(1947)、『肉体の冠』(1952)、『現金に手を出すな』(1954)、『モンパルナスの灯』(1958)、そして『穴』(1960)……さまざまな作品で知られ、しかもそのそれぞれが映画史に残る一編として記憶されるジャック・ベッケル。彼はまた、ジャン・ルノワールの友人であると同時に、フランス映画の古典時代とヌーヴェル・ヴァーグをつなぐ稀有な映画人でもありました。ひと組の夫婦のすれ違い劇を描いた隠れた名品『エストラパード街』(1953)を見ながら、フランス映画の1950年代を考えます。
上映作品
『エストラパード街』 Rue de l'estrapade
(1953/フランス映画/97分/日本語字幕付)
監督:ジャック・ベッケル
脚本:アネット・ヴァドマン、ジャック・ベッケル/撮影:マルセル・グリニョン/音楽:ジョルジュ・ヴァン・パリス、マルグリット・モノ/美術:ジャン・ドボンヌ
出演:アンヌ・ヴェルノン、ルイ・ジュールダン、ダニエル・ジェラン、ジャン・セルヴェ

