日仏文化講座「《文学とは何か》──危機の時代の文学」
第II部 作家は何を語っているのか? 作家とは誰か? より
塚本昌則「〈文学とは何か?〉──ヴァレリー・ブランショ・バルトにおける間接言語の探究」
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第二次世界大戦前から戦後にかけて、フランスでは「文学とは何か」という問いがさかんに論じられました。ヴァレリー『詩学講義』(1937-1945)、サルトル『文学とは何か』(1948)、バルト『エクリチュールのゼロ度』(1953)、ブランショ『文学空間』(1955)など、その例は枚挙にいとまありません。注目すべきことは、これが何より戦争の時代であり、文学をめぐる問いが、過酷な現実とどのように向きあうのかという問いと切りはなすことができないということです。より広く、二十世紀全体を通して、どのようにして社会に語りかけることができるのかを、作家たちは模索してきました。文学の価値が凋落し、力を失ってゆくこの時代、文学と社会、文学と現実との関係がどのようなものと考えられたのか、いくつかの視点から考察していきます。
開催日:2025年10月18日(土)
主催:(公財)日仏会館

